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1月27日(日)午前免除修了試験 ピックアップ解説

1月27日(日)午前免除修了試験 ピックアップ解説

2019年1月27日(日)開催の基本情報技術者試験 午前免除修了試験 の中から
頻出問題や特徴のある問題などを厳選し、詳しい解説を公開いたします。

ぜひ、復習にお役立てください。


No. 1桁落ちの説明として、 適切なものはどれか。(出題元:問1 分類:基礎理論)

正解 : ア 

 値がほぼ等しい浮動小数点数同士の減算において、有効桁数が大幅に減ってしまうことである。

 演算結果が、扱える数値の最大値をこえることによって生じるエラーのことである。

ウ 浮動小数点数の演算結果について、最小の桁よリも小さい部分の四捨五入、切上げまたは切捨てを行うことによって生じる誤差のことである。

エ 浮動小数点数の加算において、一方の数値の下位の桁が結果に反映されないことである。

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桁落ちとは、値がほぼ等しい浮動小数点で表現する数値同士で減算を行った結果、有効桁数が減少することです。
たとえば有効桁数が 3 桁の 0.556×107 と 0.552×107の減算は次のようになります。

0.556×107 - 0.552×107 = 0.004 × 107

コンピュータの内部では 0.004 × 107 は 0.400 × 105 という形で表現されます。このうち信頼できる数字は 4 だけですから、有効桁数は 3 桁から 1 桁に減ってしまいます。

イ:桁あふれ(オーバーフロー)の説明です。なお、扱える数値の最小値をこえることをアンダーフローといいます。
ウ:丸め誤差の説明です。
エ:情報落ちの説明です。絶対値の大きい数値と小さい数値を加算(または減算)した場合に、絶対値の小さい数値が無視されてしまうことです。

よって、正解はアです。


No. 2データ構造の 1 つであるリストは、配列を用いて実現する場合と、ポインタを用いて実現する場合とがある。配列を用いて実現する場合の特徴はどれか。ここで、配列を用いたリストは、配列に要素を連続して格納することによって構成し、ポインタを用いたリストは、要素から次の要素ヘポインタで連結することによって構成するものとする。 
(出題元:問5 分類:基礎理論)

正解 : ア 

 位置を指定して、任意のデータに直接アクセスすることができる。

 並んでいるデータの先頭に任意のデータを効率的に挿入することができる。

ウ 任意のデータの参照は効率的ではないが、削除や挿入の操作を効率的に行える。

エ 任意のデータを別の位置に移動する場合、隣接するデータを移動せずにできる。

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「リスト」とは、連続した多数のデータを表現するときに使うデータ構造です。
・ 配列を用いたリストは、配列にデータを連続して格納し、配列の場所を直接参照します。
・ ポインタを用いたリストは、次の(または前の)データの場所を指すポインタを持ち、参照するときはポインタを順にたどっていきます。
図は、次へのポインタだけを持つリストですが、次へのポインタと前へのポインタの 2 つを持つリストもあります。

ア:位置を指定して任意のデータに直接アクセスできるのは、配列の特徴です。
イ:並んでいるデータの先頭に任意のデータを挿入する場合、配列のリストは、すべてのデータをうしろにずらす必要があります。それに対してポインタのりストは、ポインタを設定するだけです。よってこれは、ポインタの特徴です。
ウ:任意のデータを参照する場合、配列のリストは直接参照できますが、ポインタのリストは順にポインタをたどらなければなりません。削除や挿入の場合、配列のリストは関連するすべてのデータをずらさなくてはいけませんが、ポインタのリストは、ポインタの設定を変えるだけです。よってこれは、ポインタの特徴です。
エ:任意のデータを別の位置に移動する場合、配列のリストは隣接するデータもずらさなくてはいけませんが、ポインタのリストは、ポインタの設定を変えるだけです。よってこれは、ポインタの特徴です。

よって、正解はアです。


No. 3RISC プロセッサの 5 段パイプラインの命令実行制御の順序はどれか。
ここで、このパイプラインのステージは次の 5 つとする。

① 書込み
② 実行とアドレス生成
③ 命令デコードとレジスタファイル読出し
④ 命令フェッチ
⑤ メモリアクセス
(出題元:問10 分類:コンピュータシステム)

正解 : ウ 

ア ③、 ④、 ②、 ⑤、 ①

 ③、 ⑤、 ②、 ④、 ①

 ④、 ③、 ②、 ⑤、 ①

エ ④、 ⑤、 ③、 ②、 ①

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RISC(Reduced Instruction Set Computer:リスク)プロセッサとは、命令数を減らして処理を高速にしたプロセッサのことです。またパイプラインとは、命令を並列して処理することによってプロセッサを高速化する技法の 1 つです。5 段パイプラインは、次の 5 つの段階を並列に処理します。

命令フェッチ : メモリ(主記憶)から命令を読み出します。
  ↓
命令デコードとレジスタファイル読出し : 命令を解読(デコード)し、レジスタファイル(プロセッサ内の複数のレジスタを集めたもの)から実行に必要なデータを読み出します。
  ↓
実行とアドレス生成 : 解読した命令を実行し、結果の書き込み先のアドレスを生成します。
  ↓
メモリアクセス : 結果を書き込むために生成したアドレスのメモリにアクセスします。
  ↓
書込み : アクセスしたメモリに結果を書き込みます。

よって、④→③→②→⑤→①となり、正解はウです。


No. 4CPU と磁気ディスク装置で構成されるシステムで、 表に示すジョブ A、B を実行する。この 2 つのジョプが実行を終了するまでの CPU の使用率と磁気ディスク装置の使用率との組合せのうち、 適切なものはどれか。
ここで、ジョブ A、B はシステムの動作開始時点ではいずれも実行可能状態にあり、A、B の順で実行される。CPU および磁気ディスク装置は、ともに 1 つの要求だけを発生順に処理する。ジョブ A、B とも、CPU の処理を終了した後、磁気ディスク装置の処理を実行する。(出題元:問題13 分類:コンピュータシステム)

正解 : イ 

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問題文をもとに CPU と磁気ディスク装置の使用状況を図示すると、次のようになります。

この図から、全部の処理が終わるまでに 25 秒かかることがわかります。
  ・ CPU を使用しているのは、25 秒のうち、3 + 12 =15 秒です。
  よって CPU の使用率は、15 ÷ 25 = 0.60 となります。
  ・ 磁気ディスク装置を使用しているのは、25 秒のうち、7 + 10 =17秒です。
  よって磁気ディスク装置の使用率は、17 ÷ 25 =0.68 となります。

よって、0.60 と 0.68 の組合せとなり、正解はイです。


No. 5 出力待ちの印刷要求を、同一機種の 3 台のプリンタ A~C のうち A から順に空いているプリンタに割リ当てる(C の次は再び A に戻る)システムがある。印刷要求の印刷時間が出力待ちの順に、5、12、4、3、10、4(分)である場合、印刷に要した時間が長い順にプリンタを並べたものはどれか。ここで、初期状態ではプリンタはすべて空いているものとする。(出題元:問題19 分類:コンピュータシステム)

正解 : ア 

  A、 B、 C
イ B、 A、 C
ウ B、 C、 A
エ C、 B、 A
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出力待ちの印刷要求 6 件に①~⑥の番号を付けて、
①5 分、②12 分、③4 分、④3 分、⑤10 分、⑥4 分 とします。

①から順に、空いているプリンタ A~C に割り当てていくと、次の図のようになります。

この図より、3 台のプリンタの印刷時間は、A が 15 分、B が 12 分、C が 11 分となり、印刷時間の長い順に並べると「A、B、C」となります。

よって、正解はアです。


No. 6変形を感知するセンサを用いると、高架道路などの状態を監視してメンテナンスすることが可能である。この目的で使用されているセンサはどれか。(出題元:問題21 分類:基礎理論)

正解 : ウ 

ア  サーミスタ
イ ジャイロ
 ひずみゲージ
エ ホール素子
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ア:温度の変化で電気抵抗(電気の流れにくさ)が変わるセンサです。温度測定の用途で使用されます。
イ:ものの角度(姿勢)、角速度(ある点や直線の回りをまわる速度を単位時間に進む角度で表したもの)や角加速度(角速度の変化率)を検出するセンサです。スマートフォンやゲーム機などで使用されます。
ウ:もののひずみを測定するセンサです。ひずみを測定すると、ものに力が加わることでそのものがどのくらい変化したかが分かります。正しい。
エ:ホール効果を利用して磁界を検出するセンサです。ホール効果とは、電流が流れているものに対して垂直方向に磁界を加えると、電流と磁界に垂直な方向に電流を流そうとする力が生じることです。回転や蓋の開閉といったごくわずかな移動量などを検出することができます。

よって、正解はウです。


No. 7Java のアプリケーションプログラムがデータベースにアクセスするための標準的な API(Application Program Interface)はどれか。(出題元:問題28 分類:基礎理論)

正解 : ウ 

ア  HTML
イ JavaVM
 JDBC
エ SQL
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ア:Hyper Text Markup Language の略です。Web ページを記述するために開発された言語の 1 つです。
イ:Java virtual machine(Java 仮想マシン)の略です。Java(プログラム言語)を実行するために必要なソフトウェアです。
ウ:Java Database Connectivity の略です。Java のアプリケーションプログラムがデータベースにアクセスするための標準的な API(プログラムからソフトウェアを操作するためのインターフェース)です。正しい。
エ:Structured Query Language の略です。リレーショナルデータベースを操作するための言語です。

よって、正解はウです。


No. 8 OSI 基本参照モデルの各層で中継する装置を、物理層で中継する装置、データリンク層で中継する装置、ネットワーク層で中継する装置の順に並べたものはどれか。(出題元:問題32 分類:技術要素)

正解 : ウ 

 ブリッジ、リピータ、ルータ

 ブリッジ、ルータ、リピータ

 リピータ、ブリッジ、ルータ

エ リピータ、ルータ、ブリッジ

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OSI 基本参照モデルは、コンピュータの持つ通信機能を 7 つの階層に分けて定義しています。第 1 層から第 7 層は順に、物理層、データリンク層、ネットワーク層、トランスポート層、セッション層、プレゼンテーション層、アプリケーション層です。
物理層では物理的な接続を担当し、リピータやハブが使われます。
データリンク層では隣り合うネットワークの通信を担当し、ブリッジやスイッチが使われます。
ネットワーク層ではネットワークとネットワークの相互通信を担当し、ルータが使われます。

よって、正解はウです。


No. 9プライベート IP アドレスをもつ複数の端末が、1 つのグローバル IP アドレスを使ってインターネット接続を利用する仕組みを実現するものはどれか。(出題元:問題34 分類:技術要素)

正解 : ウ 

ア DHCP
イ DNS
 NAPT
エ RADIUS
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インターネットに直接接続されているコンピュータは、その場所が特定されないと他のコンピュータと通信することができません。場所の特定には IP アドレスを用います。
・グローバル IP アドレスは、インターネット上のどの組織とも重複しない IP アドレスです。
・プライベート IP アドレスは、組織内でどのコンピュータとも重複しない IP アドレスです。

ア:DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)は、コンピュータがネットワークに接続するときに、IP アドレスなどの必要な情報を一時的に自動で割り当てるプロトコルです。
イ:DNS(Domain Name System)は、インターネット上のコンピュータのホスト名(ドメイン名)と IP アドレスを対応させて管理するシステムです。
ウ:NAPT(Network Address Port Translation)は、組織内の複数のプライベート IP アドレスを 1つのグローバル IP アドレスに対応させます。正しい。
エ:RADIUS(Remote Authentication Dial In User Service)は、ネットワークをこえてアクセスを受け付ける場合に、アクセスを受け付けるサーバ(アクセスサーバ)と認証を担当するサーバ(認証サーバ)が役割分担することで、安全性を高める仕組みです。

よって、正解はウです。


No. 10クロスサイトスクリプティングに該当するものはどれか。(出題元:問題38 分類:技術要素)

正解 : エ 

 Web アプリケーションのデータ操作言語の呼出し方に不備がある場合に、攻撃者が悪意をもって構成した文字列を入力することによって、データベースのデータの不正な取得、改ざんおよび削除を可能とする。

 Web サイトに対して、他のサイトを介して大量のパケットを送リ付け、そのネットワークトラフィックを異常に高めてサービスを提供不能にする。

ウ 確保されているメモリ空間の下限または上限をこえてデータの書込みと読出しを行うことによって、プログラムを異常終了させたりデータエリアに挿入された不正なコードを実行させたりする。

 攻撃者が罠を仕掛けた Web ページを利用者が閲覧し、当該ページ内のリンクをクリックしたときに、不正スクリプトを含む文字列が脆弱な Web サーバに送り込まれ、レスポンスに埋め込まれた不正スクリプトの実行によって、情報漏えいをもたらす。

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ア:SQL インジェクションの説明です。
イ:DDoS(Distributed Denial of Service)攻撃の説明です。
ウ:バッファオーバフロー攻撃の説明です。
エ:クロスサイトスクリプティングの説明です。正しい。

よって、正解はエです。


No. 11JIS Q 27000:2014(情報セキュリテイマネジメントシステム-用語)において定義されている情報セキュリティの特性に関する記述のうち、否認防止の特性に関する記述はどれか。(出題元:問題41 分類:技術要素)

正解 : ア 

 ある利用者があるシステムを利用したという事実が証明可能である。

 認可された利用者が要求したときにアクセスが可能である。

ウ 認可された利用者に対してだけ、情報を使用させるまたは開示する。

エ 利用者の行動と意図した結果とが一貫性をもつ。

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JIS Q 27000:2014 は、ISMS 規格の用語を定義したものです。ここで、否認防止(non-repudiation)は、“主張された事象または処置の発生、およびそれを引き起こしたエンティティを証明する能力”と定義されています。

ア:ある利用者があるシステムを利用したという事実すなわち事象(event)が証明可能ということで、否認防止の定義に当てはまります。
イ:可用性(availability)の定義“認可されたエンティティが要求したときに,アクセス及び使用が可能である特性。”に当てはまります。
ウ:機密性(confidentiality)の定義“認可されていない個人,エンティティ又はプロセスに対して、情報を使用させず,また,開示しない特性。”に当てはまります。
エ:信頼性(reliability)の定義“意図する行動と結果とが一貫しているという特性。”に当てはまります。
※ JIS Q 27000:2014 より引用

よって、正解はアです。


No. 12システムの要求分析時に行うインタビュー実施上の留意点のうち、適切なものはどれか。(出題元:問題46 分類:開発技術)

正解 : ア 

 インタビュー対象者の回答が、事実であるか推測であるかを区別すべきである。

 インタビューの対象者は、その業務を直接行っている担当者に限るべきである。

ウ 質問内容を記入した用紙を事前に渡すことは、避けるべきである。

エ 質問は、“はい” か“いいえ” で答えられるものに限るべきである。

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システム要求分析時のインタビューに関する問題です。インタビュー時に留意すべき点を考えます。

ア:人の会話にはあいまいな点が多く入り込んできます。システム構築時のインタビューとなると、回答者の願望や期待あるいは不満が入ってくることも多々あります。まずは回答が事実なのか推測なのかを見分ける必要があります。
イ:インタビューの対象者は限定せずに広く考える必要があります。現状における直接の業務担当者だけでなく、これから影響を受けることが予想される範囲を検討します。最終的なユーザを含めることもあれば、法務担当者の意見を聞く必要があるケースもあります。
ウ:インタビュー前に質問内容を記入した用紙を事前に渡しておくと、相手が回答内容をじっくり検討することができます。一般的に、インタビュー実施時に行うことを推奨されるプラクティス(手法)です。
エ:“はい” か“いいえ” で答えられる質問を限定質問(クローズドクエスチョン)、相手が自由に答えられる質問を拡大質問(オープンクエスチョン)と呼びます。それぞれに利点がありますので、状況に応じて使い分けていく必要があります。限定質問だけを使用していくと、質問者の想定に沿った回答しか得られませんし、回答者が尋問を受けているように感じて協力を得られにくくなることもあります。

よって、正解はアです。


No. 13全部で 100 画面から構成されるシステムの画面を作成する。
100 画面を規模と複雑度で分類したときの内訳は次のとおりである。

規模が“小”で,複雑度が“単純”である画面数: 30
規模が“中”で,複雑度が“普通”である画面数: 40
規模が“大”で,複雑度が“普通”である画面数: 20
規模が“大”で、複雑度が“複雑”である画面数: 10

すべての画面を作成する総工数を、表の作成工数を用いて見積もると何人日になるか。
ここで、全部の画面のレビューと修正に 5 人日を要し、作業の管理にはレビューと修正のエ数を含めた作業工数の 20% を要するものとする。
(出題元:問題52 分類:プロジェクトマネジメント)

正解 : エ 

ア 80
イ 85
ウ 101
 102
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最初に作成のみの工数を計算します。画面数と表にある画面当たりの作成工数を掛けます。

規模が“小”で複雑度が“単純”: 30 画面× 0.4 = 12 人日
規模が“中”で複雑度が“普通”: 40 画面× 0.9 = 36 人日
規模が“大”で複雑度が“普通”: 20 画面× 1.0 = 20 人日
規模が“大”で複雑度が“複雑”: 10 画面× 1.2 = 12 人日

これらを合計すると、12 + 36 + 20 + 12 = 80 人日になります。これにレビューと修正の工数を加えると、80 + 5 = 85 人日になります。これに管理工数の 20% を加えたものが総工数となります。
85 人日 × 1.2 = 102 人日

よって、正解はエです。


No. 14プロジェクトのスケジュールを短縮したい。当初の計画は図 1 のとおりである。
作業 E を作業 El, E2, E3 に分けて、図 2 のように計画を変更すると、スケジュールは全体で何日短縮できるか。 (出題元:問題53 分類:プロジェクトマネジメント)

正解 : ア 

 1
イ 2
ウ 3
エ 4
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作業 E を作業 E1, E2, E3 に分けただけなので、まずはその部分を見て、変更後の日数を考えます。ここでポイントとなるのが、点線で示されているダミー作業です。これは、所要日数がゼロ(だからダミー)で作業の順序関係を示すものです。

図 2 では、E1 と E2 が並行に作業できるようになっていますが、ダミー作業が入っているため、E1 が終了しても E2 が終了するまで E3 は開始できません。
したがって、作業全体の所要日数は、E2 の 4 に E3 の 2 を加えた 6 日が必要となります。図 1 では 9 日を要していましたから、3 日短縮できることになりますが、これはあくまで作業 E に関する作業で、全体の作業がそのまま短縮されるわけではないことに注意してください。

表を見てください。開始から終了までの各経路の所要日数を計算したものです。変更した作業 E を含む経路をパス 2 としています。変更前の最長経路はパス 2(変更前)の 28 日ですが、変更後の最長経路はパス 1 の 27 日になります。

よって、短縮されたのは 1 日となり、正解はアです。


No. 15情報システムのインシデント管理に対する監査で判明した状況のうち、監査人が指摘事項として監査報告書で報告すべきものはどれか。(出題元:問題59 分類:サービスマネジメント)

正解 : ウ 

 インシデント対応手順が作成され、関係者への周知が図られている。

 インシデントによってデータベースが被害を受けた場合の影響を最小にするため、
規程に従ってデータのバックアップをとっている。

 インシデントの種類や発生個所、影響度合いに関係なく、共通の連絡・報告ルートが定められている。

エ すべてのインシデントについて、インシデント記録を残し、責任者の承認を得ることが定められている。

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指摘事項として報告すべき事項は、是正を必要とする事項になります。つまり、現状では問題がある事項を選択します。

ア:インシデント対応手順が作成され関係者への周知が図られている状態は、望ましい状態です。問題ではありません。
イ:インシデント発生時の影響を最小化するための対策が検討され、それが規程となって文書化され実施されています。望ましい状態であり、問題ではありません。
ウ:インシデントは、その内容や発生個所、影響度合いなどにより、必要な対応が異なります。担当の管理者レベルで対応できる軽微なものもあれば、顧客の情報漏えいなど、経営者レベルでの対応や当局への報告が必要なケースもあります。すべて一律に、共通の連絡・報告ルートが定められている現状は是正する必要があります。
エ:インシデント管理では、すべてのインシデントの記録を残し責任者の承認を得ることが必要です。これがきちんと定められているというのは望ましい状態であり、問題ではありません。

よって、正解はウです。


No. 16情報戦略の投資効果を評価するとき、 利益額を分子に、投資額を分母にして算出するものはどれか。(出題元:問題61 分類:システム戦略)

正解 : エ 

ア EVA
イ IRR
ウ NPV
 ROI
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ア:EVA(Economic Value Added、経済的付加価値)は、企業が生み出す経済的価値を示す指標です。
イ:IRR(Internal Rate of Return、内部収益率)は、投資判断に用いる収益率ベースの指標です。
ウ:NPV(Net Present Value、正味現在価値)は、投資判断に用いる金額ベースの指標です。
エ:ROI(Return on Investment、費用対効果)の説明と算出方法です。正しい。

よって、正解はエです。


No. 17ダイバーシティマネジメントの説明はどれか。(出題元:問題67 分類:経営戦略)

正解 : イ 

 従業員が仕事と生活の調和を図リ、やリがいをもって業務に取り組み、組織の活力を向上させることである。

 性別や年齢、国籍などの面で従業員の多様性を尊重することによって、組織の活力を向上させることである。

ウ 自ら設定した目標の達成を目指して従業員が主体的に業務に取り組み、その達成度に応じて評価が行われることである。

エ 労使双方が労働条件についての合意を形成し、協調して収益の増大を目指すことである。

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ダイバーシティ(diversity、多様性)は、性別や年齢、国籍や人種などの従業員の多様性を尊重し受け入れるという考え方です。ダイバーシティマネジメントは、その多様性を活用することによって、組織の活力を向上させ、企業を成長させていこうとすることです。

ア:ワーク・ライフ・バランスの説明です。
イ:ダイバーシティマネジメントの説明です。正しい。
ウ:目標管理制度( MBO、Management By Objectives)の説明です。
エ:労使協調主義の説明です。

よって、正解はイです。


No. 18ソーシャルメディアをビジネスにおいて活用している事例はどれか。(出題元:問題72 分類:経営戦略)

正解 : イ 

 営業部門が発行部数の多い雑誌に商品記事を頻繁に掲載し、商品の認知度の向上を目指す。

 企業が自社製品の使用状況などの意見を共有する場をインターネット上に設けて、製品の改善につなげる。

ウ 企業が市場の変化に合わせた経営戦略をビジネス専門誌に掲載し、企業の信頼度向上を目指す。

エ 企業の研究者が、国内では販売されていない最新の専門誌をネット通販で入手して、研究開発の推進につなげる。

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ソーシャルメディア(Social Media)は、インターネットなどのオンライン上で、Facebook や Twitter などのように誰でも双方向のコミュニケーションができる媒体のことです。

ア:紙媒体の、ビジネスにおける活用事例です。
イ:ソーシャルメディアの、ビジネスにおける活用事例です。正しい。
ウ:紙媒体の、ビジネスにおける活用事例です。
エ:ネット通販の、ビジネスにおける活用事例です。

よって、正解はイです。


No. 19ABC 分析を適用する事例はどれか。(出題元:問題75 分類:経営戦略)

正解 : イ 

 顧客が買物をしたときの購入商品の組合せを把握したい。

 商品ごとの販売金額や粗利益額から、売れ筋商品を把握したい。

ウ 商品の品切れを起こさないように、きめ細かな販売見込数量を把握したい。

エ 地域ごとのオピニオンリーダにアンケート調査を行い、市場ニーズを把握したい。

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ABC 分析は重点分析とも呼ばれる手法です。重視するポイントに基づき商品などのデータをまとめ、グループ化しランク付けすることで、重要度を分析します。

ア:アソシエーション分析の事例です。
イ:ABC 分析の事例です。正しい。
ウ:需要予測による在庫管理の事例です。
エ:市場調査の事例です。

よって、正解はイです。


No. 20A 社は B 社に対して業務システムの開発を委託し、A 社と B 社は請負契約を結んでいる。作業の実態から、偽装請負とされる事象はどれか。(出題元:問題80 分類:企業と法律)

正解 : ウ 

 A 社の従業員が、B 社を作業場所として、 A社の責任者の指揮命令にしたがってシステムの検証を行っている。

 A 社の従業員が、B 社を作業場所として、B社の責任者の指揮命令にしたがってシステムの検証を行っている。

 B 社の従業員が、A 社を作業場所として、A 社の責任者の指揮命令にしたがって設計書を作成している。

エ B 社の従業員が、A 社を作業場所として、B 社の責任者の指揮命令にしたがって設計書を作成している。

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偽装請負か否かは、作業場所ではなく、指揮命令があるかないかにより判断します。
請負契約では、発注側企業(A 社)の従業員は、受注側企業(B 社)の従業員に対し、指揮命令することはできません。それにもかかわらず指揮命令があれば、実態は労働者派遣であり偽装請負であるとされます。

ア:A 社の従業員が、A 社の従業員である責任者の指揮命令を受けているので、偽装請負ではありません。
イ:A 社の従業員が、B 社の従業員である責任者の指揮命令を受けても、偽装請負ではありません。
ウ:B 社の従業員が、A 社の従業員である責任者の指揮命令を受けると、偽装請負であるとされます。正しい。
エ:B 社の従業員が、B 社の従業員である責任者の指揮命令を受けても、偽装請負ではありません。

よって、正解はウです。


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